マレーシア就職~現地採用②~

現地で働く

*前回の現地採用①の続き*

結果は聞くまでもなく分かっていた。
予想通り、人事の彼女からは「カスタマーサポートは残念ながら不採用」であると告げられた。

結果を聞いて驚くことはなかったなが、次に彼女から出た言葉には驚いた。

「日本人を募集している部署があるんだけど、そこに興味はある? 〇〇という部署よ。」

〇〇はまさしくTosuがいる部署であり、Tosuから人事に私を紹介してくれていた部署なのだ。
彼女の提案に私はもちろん即答した。
なぜこのような経緯になってしまったのか今でも謎ではあるが、そんなことはもうどうでも良かった。

私の勢いある返答に彼女は笑いつつも、翌日マネージャーと面接することをその場で提案された。

遠のいたと思っていた「海外で働く」夢が叶うチャンスがまた訪れたのだ。
それも望んでいた部署だ。

面接当日:
すでに事前に面接を受けていたおかげか、あまり緊張することなくオフィスへ向かった。
前回と同様に人事部の彼女が迎え入れてくれた。

面接開始時間よりも少し遅れて、マネージャーと呼ばれている面接相手が部屋へ入ってきた。
世間話も織り交ぜながら面接が始まった。

主に下記の内容を受け答えした覚えがある。
■自己紹介
■マレーシアの好きなところ(環境でも場所でも食べ物でも可)
■なぜ海外で働いてみたいのか
■自分に影響を与えた本は何か。理由も含めて。
■5年後の自分について(人生プラン)

上記の受け答えを終えると、仕事内容やシフト制についての説明に入っていった。
一通り彼女の説明が終わると、最後に今までの説明内で不明点や関連する質問があるか聞かれた。

雑談も入れると30分以上話していただろうか…。

聞かれていることの理解はできたが、自分に影響を与えた本や5年後の自分の説明に関してはかなり難しく言葉が詰まることも多かった。

こんな受け答えで大丈夫だろうか..と不安も過る中、なぜか会話の流れでお互いの家族の話になり息子について話すタイミングがあった。

すると、マネージャーの彼女自身にも私の息子と年齢が近いお子さんがいることが判明したのだ。
そこからはお互いの子どもの学校の話に会話が弾み、彼女の表情もすごく穏やかな顔になったのが見てとれた。
(面接中も相槌をうちながら話を聞いてくれていたのだが、その時の表情とは明らかに違っていたのだ。)
そうしてあっという間に面接終了の時間を迎えた。

なるべく早く合否の結果をお知らせするね!と人事の彼女に告げられ、私はオフィスを後にした。


決して流暢な英語ではなかったがありのままの自分で素直な言葉で面接を挑めれたことは自分の中で少し自信にも繋がっていた。
受かるかは分からないが今の自分の実力の全部を出し切れたことで、どのような結果でも受け入れようと思えていた。

面接から2日後:
人事の彼女から電話があった。

「採用よ!おめでとう!!」

そのあとも続けて何か言っていたような気がするが、驚きとあまりの嬉しさで耳に入らなかった。

「詳細はこのあとメールするね!」 の言葉に我に返り、ここまでお世話してくれた彼女にお礼だけ伝えて電話を切った。

ずっとずっと憧れていた海外で働く夢。
それがついに叶うのだ。
Tosuと息子にもすぐさま報告し3人で喜び合った。

すでにマレーシアに住んでいるからなのか、いざ採用となると一気に入社まで動き出した。
入社は1か月後であることも伝えられた。
(後に、同期となる人たちのマレーシア入りの時期やトレーナーの都合の関係で入社までさらに2か月ほど延長された。)

<あとがき>
募集の時期や面接する人で面接内容は変わるだろうが、入社後に私の同期(日本人は全員日本からマレーシア入り)にどのような面接内容であったか聞くとものすごく簡単なことが分かった。

彼らはTosuと同じくオンラインで面接を受け、自己紹介、マレーシアに対するイメージ、今働いている仕事についてを聞かれただけで終わったというのだ。
中には、自己紹介と趣味の話で終わったという人もいた。

同じ時期に同じ部署を受けた人たちとこんなに面接レベルが違うことに驚いたが、受かってしまえばもうどうでもいい話でもある。
でも、必ずしも面接が常に難しいものではないことを知ることができたのは収穫であった。


私が今の会社に入社してから4年の月日が経過しました。
仕事の内容も大きく変わり、退社した人も異動した人もたくさんいます。
続けていけるかな…と不安に思う日もありますが、やはり昔の記憶を実際にブログで文章に残すと今働けている環境はすごく貴重でありがたいなと心から思います。

また、入社後のトレーニングの様子や日々の会社の様子も少しずつ紹介していきますね。

2024.3.25

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